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大舘研究室にようこそ

太陽のエネルギーの源である核融合反応を地上のエネルギー源として使うために、高温のプラズマを磁場によって閉じこめる「磁場閉じ込め核融合」の研究は長期間行われています。これまでプラズマをうまく閉じ込めることができていないのはプラズマが不安定な状態にあって、常に揺れ動いているからです。本研究室では複雑な挙動を示す高温のプラズマの内部の揺動を可視化するための手法の開発と、実際の計測装置を使って、核融合プラズマ挙動を調べる実験研究を行っています。

磁場閉じ込めプラズマの計測は限られた視線からしか行うことができず、つねに不十分な計測データから内部の複雑な3次元的な構造を推測するという数学的に困難な条件に直面します。プラズマ物理学から決まる制約条件のもとで、統計学や情報科学の助けを借りて、可能な限りの情報を絞り出すことをめざして、内部構造の推定の手法を改善することを常に試みてきました。 プラズマの揺動を理解してはじめて核融合発電が実現すると信じて最先端の計測手法の開発と、それを用いた核融合プラズマの物理現象の理解をめざしています。

核融合科学研究所の高密度プラズマ物理研究系の研究者として、MHD研究を行う研究者・学生とともに協力して研究しています。下の写真は週に一度開いている、セミナーの様子で、実験家や理論家の若手もベテランも参加して、いつも賑やかに議論を交わしています。

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